甚大な被害を受けた大槌町。子どもたちの記憶に「津波があった年、必死にがんばって祭りが行われた」という思い出を刻んでもらいたい。「津波の犠牲になった人たちに見せてあげたい」「都会に住む大槌町出身の方々、そして震災後にやむを得ず町外に移り住んだ方々へ、故郷ががんばっていることを伝えたい」「なにより、町に残っている人たちが、神輿を担ぎ、郷土の芸能を見て元気になってほしい」との思いで開催されるそうです。
9/24(土)17時~ 宵宮祭奉納舞
9/25(日)9時~ 復興祈願祭(神事:神輿に御霊を遷した後、震災犠牲者に対して黙祷)、10時~内神輿渡御(神輿繰り出し、郷土芸能団体による奉納舞)
「社人会復興事業」に取り組んできた社人会(活動内容:津波と火災で壊滅的被害を受けた岩手県大槌町の小鎚(こづち)神社は、17世紀製の2基を含む4基の神輿が奇跡的に残った。毎秋地域をあげて行ってきた小鎚神社の例大祭で今年も神輿を担いで町民を励ますために、小鎚神社の神輿を担ぐ人たちの会=社人)100名が立ち上がり、神輿を担ぐ際に着用する必要のある官服(かんぷく)の支度から始める)は、募金が目標額に届き、無事神輿が担げそうです。
9/18(日)には、小鎚神社境内で神輿の飾り付けが行われたとのこと。
小鎚神社例大祭での復活を目標にしてきた城山虎舞(活動内容:1996年に発足した岩手県大槌町の郷土芸能団体「城山虎舞(しろやまとらまい)」は、大津波の被害で、活動の基盤となる会館、虎頭、太鼓、山車、衣装、小道具等が甚大かつ深刻な被害を受けた。子どもや若者が将来的に虎舞を伝承していくことが大槌町復興再生の原動力となることから、まずは小鎚神社の例大祭をめざし、虎舞を披露できるよう用具を揃えていく)も、無事参加できるそうです。
「大槌・向川原虎舞復興プロジェクト」の向川原虎舞風虎会(活動内容:毎年9月第3土日に行われる小鎚神社の例大祭は神輿、鹿踊り、大神楽、虎舞、七福神、手踊り、2キロ千名の大行列と神輿の水ごり等で盛り上がる一大行事だった。1947年発足の「向川原虎舞風虎会」は、青年が伝承を担い地域の結束力と誇りを高めてきたが、大津波で道具等がほとんど流出、町内の虎舞4団体がつくる連合協議会で道具を貸し借りしている状態である。地域復興再生の力となるよう、虎舞の復興に注力する)も、張り切っておられます。
(2011/9/23)