GBFund (ジービーファンド、G:芸術、B:文化、F:復興/ファンド)は、 2011年3月23日に企業メセナ協議会が立ち上げた芸術・文化による復興支援ファンドです。趣旨に賛同くださった寄付者とともに、今後5年間、被災者・被災地を応援する目的で行われる芸術・文化活動や、被災地の有形無形の文化資源を再生する活動を支援してまいります。

プロジェクト「FUKUSHIMA!」に行ってきました

GBFundの第2回助成活動である「プロジェクトFUKUSHIMA!」のフェスティバル本番が昨日開催されました。


不名誉な地として世界に知られたFUKUSHIMA。 しかし、わたしたちは福島をあきらめません。 故郷を失ってしまうかもしれない危機の中でも、福島が外とつながりを持ち、福島で生きていく希望を持って、福島の未来の姿を考えてみたい。 そのためにも、祭りが必要です。人々が集い、語らう場が必要です。フェスティバルを通して、いまの福島を、そしてこれからの福島の姿を、全世界へ向けて発信していきます。 FUKUSHIMAをポジティブな言葉に変えていく決意を持って」(プロジェクト「FUKUSHIMA!」宣言より)
会場は、福島駅から車で30分ほどの、吾妻山を望む広大な「四季の里」公園。途中2度の雨に降られましたが、たくさんの人で賑わっていました。テーブルの上におかれた主催者のメッセージ「福島を語ろう」に込められていたように、あの場所ではみんなそれぞれにFUKUSHIMAを考えていたのではないでしょうか。

会場の芝生の上には、放射線をさえぎる「大風呂敷」が広げられました。放射線衛生学の専門家・木村真三博士のアドバイス(詳細)をアートプロジェクトに変え、ここまで縫い上げた皆さんに脱帽!

全国から寄せられた布にはメッセージが。


出演者もオーディエンスも一緒に盛り上がった「オーケストラFUKUSHIMA!」。指揮する大友良英さんが写真では一瞬わからない(わかります?)ほど、演奏者と観客の境界線がなくて、手づくりフェスの気持ちよさが溢れてました。関係者の発表によると、「オケは約230名、観客を入れると1000名超えの大楽団」だったそうです。

詩の礫 (和合亮一+坂本龍一+大友良英)


5/7に数十人が集まったキックオフミーティングから3カ月。協力、参加の輪が広がって見事に開催されました。手づくり、手弁当のフェス、関係者・出演者の皆様、本当にお疲れ様でした!

 (翌日開催された「プロジェクトFUKUSHIMA活動報告会レポート」[平野友康さんのfacebookから])

最後にひとつ。プロジェクトFUKUSHIMA!は、8/15のフェスだけではありません。スクールも開催しています。こうした地道な活動にも光が当たってほしいと願っています。
(2011/8/16)