芸術・文化関係者にも、ぜひ読んでいただけましたら幸いです。
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なぜ「みつばち」を上映しようと思いたったかは、
助成申請書に記入した通りですが、少し補足させていただきます。
震災後、いわき市唯一の湯本温泉街から、温泉が出なくなりました。
水位が10m程下がってしまったのですが、
ポンプの圧力を強め、今は元通りお湯が出るようになりました。
しかし、原発事故を受け、
温泉街から、
三凾座から
笑顔が消えてしまいました。
三凾座の仲間たちも、このままでこの地でやっていけるのか、
不安ばかりが募る状態です。
私は、仲間たちの笑顔が見たいのです。
みんなで希望の光を見出し、この絶望的な状況を打破したいのです。
今、この地で、自分に何ができるのか。
そうです。
文化・芸術の力を借りて、「希望があることを信じられるようになりたい」のです。
そこで、「ミツバチ」を上映しようと企画しました。
文化・芸術こそが、
政治や経済に捕らわれず、
美しさや、優しさをもって、
私たちに自身を慰め、
希望を与えてくれると信じています。
しかし、今、福島県や市町村には、文化・芸術にさく余裕はありません。
このような状況の中、企業メセナ協議会さまにご支援をいただくことができて、
どれだけ勇気づけられたかわかりません。
私たちの活動を応援してくださる方々がいるんだ、
と思えること自体が力になるのです。
本当に、ありがとうございました。
どうか、これからも、私どもの活動を見守っていてください。
福島に、そして三凾座に笑顔が戻る日を信じて。
三凾座リバースプロジェクト実行委員会
委員長 檜山直美
(2011/4/22)