各地の郷土芸能は、単に伝統文化だからという理由だけで継承されてきたわけではなく、亡くなった方を弔うための大事な役割もになってきました。それゆえ、鎮魂・慰霊のためにと、震災後比較的早い段階から、復活への取り組みが各地で立ち上がってきました。初盆を迎える方も多いこのお盆の時期にどうにか再開したいと願う声も強いのですが、被災地での復活は容易ではありません。そうした郷土芸能の窮状を支える人々の動きと、それをうけて復活に乗り出す人々の動きが取材されています。
伝統芸能だけでなく、現代アートの分野で、九州の関係者が東北を支える仕組み「東北九州プロジェクト」も紹介されています(GBFund第3回採択活動)。
丁寧な取材をしてくださった朝日新聞丸山玄則記者は、被害甚大な光景の中で進む舞いの姿が胸に迫ってきたとおっしゃっていました。
助成活動が各地で動いていてうれしく思います。GBFund寄付者の皆様、ありがとうございます。
(2011/8/13)