GBFund (ジービーファンド、G:芸術、B:文化、F:復興/ファンド)は、 2011年3月23日に企業メセナ協議会が立ち上げた芸術・文化による復興支援ファンドです。趣旨に賛同くださった寄付者とともに、今後5年間、被災者・被災地を応援する目的で行われる芸術・文化活動や、被災地の有形無形の文化資源を再生する活動を支援してまいります。

GBFund第6回助成活動を決定

企業メセナ協議会は、5/28にGBFundの第6回助成選考会を行い、新たに採択した計 37活動に対し、総額 1,435万円を助成することを決定しました。
これにより、2011年3 月 23 日のGBFund 開設以来の寄付総額は7,374万4,238 円(6月7日 現在)、助成実績は計126活動、助成総額は 6,316万4,449円となりました。
(2012年6月8日)
過去最高の申請数  4 割は被災地から
申請総数は過去最高の 215 件で、そのうち岩手・宮城・福島県ほか、被災地からの応募は計 95 件と全体の 44%を占めました。芸術分野別では、音楽 52 件、美術 46 件、郷土芸能 26 件で、これら 3 分野で全体の 57%となっています。

「百祭復興プロジェクト」は 17 件採択  継続的な取り組み、海外の活動も採択
採択された37活動のうち、「百祭復興プロジェクト(以下、百祭復興)」枠での採択は17件、その他の分野は20件です。 「百祭復興」では、津波で流失した祭具を揃えて神楽や獅子舞を復活し、地域の再興をめざす活動が目立ちます。そのほか、被災地の郷土芸能団体が被災地以外の太鼓グループと交流するプロジェクトもあります。福島県にみられるのは、住民の結びつきを強め、地域固有の文化を次世代へつなごうとする動きです。浪江地区の団体は、避難で離れ離れになってしまった人々の絆を再確認すべく盆踊りを開催します。いわき市では、長く伝わってきた芸能を次世代へ残すため、震災前に撮影された獅子舞の映像を、再取材を加えて編集します。震災以降簡素化されている祭りの、本来の姿を継承していくためです。これら百祭復興案件を含め、被災地を拠点とする団体の活動は 25 件で、全体の 67%でした。
一方、百祭復興以外の活動も多様で、美術8件、演劇4件、文化財保護や歴史的建造物の保存4件、音楽は1件です。若手アーティストが東北を出発して、日本列島を縦断し各地の思いをつなぐ試みや、流され傷ついた写真を、インターネットを駆使して市民参加型で修復するなど、アートらしいユニークな視点で活動を展開します。また今回初めて海外での活動が採択されました。被災地の現状を写真と栞を通じてドイツのまちへ伝えるプロジェクトで、その様子はサイトを通じて世界に発信されます。
なお採択が 2 回目となる活動は 4 件、3 回目は 1 件で、GBFund では継続的な活動も支援していきます。

継続的な寄付、チャリティー募金も多数
ファンド創設後現在までの寄付総件数は 300 件、寄付総額は 7374 万 4238 円となりました。うち個人の寄付は 52%、企業・団体は 48%です。海外からの寄付のほか、毎月の寄付や複数回の寄付、チャリティープログラムの募金なども多く、継続的な寄付により GBFund の助成活動が支えられています。

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